第4話。我慢の限界を超えて勤務途中で帰りました。適応障害になった看護師

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第4話。我慢の限界を超えて勤務途中で帰りました。適応障害になった看護師④

とうとう転職後3ヶ月が経過しました。

今まで病院で働くことが辛くても我慢してきました。しかし限界でした。

「家に帰らせてください。もう限界です。すみません」

私は勤務途中で帰宅しました。

前回記事

第3話。身体的・精神的に追い詰められている人の気持ち

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私の落ち込みゆく気持ちの流れ

環境の変化に戸惑いつつも、どうにか耐えて仕事をしてきました。そして少しずつですが、体調が優れなくなっているのも事実でした。

仕事に行くことが出来るだけ良かったですが、今日行ったことの振り返りやまとめは出来ませんでした。言い訳のように聞こえると思いますが、やりたいけど出来ないのです。

仕事に対する甘えと捉えられてしょうがないのですが、気持ちがついていかないのです

「これ以前に教えたよね?メモ取っているのは良いけど、まとめているの?それならメモを取る必要ないよ」

このようなやり取りもありました。やりたくても行えないような精神状態で、だからと言って反論も出来ません。ますます気分は落ち込んできました。

この気分の落ち込みは入職して3ヶ月だったので、環境の変化に戸惑っているからとも考えました。転職して今までも最初は覚えることも多く大変でした。それでもメモを取り、自分なりにまとめて仕事をしていました。

今はそれが出来ない、何かおかしい

この辺りから気付くべきでした。

自分自身が今まで行えた仕事に対する姿勢(メモを取り、まとめて次の日に活かす)が、どうしても出来ない。家に帰ると片付けも出来ず、ただボーっと次の日の不安のみ脳裏に浮かび、何回も寝ては起きてを繰り返す。そして朝を迎え仕事には向かう。

そんな生活が続くと次第に仕事に対する活気も失い、同僚や上司からの何気ない一言でも必要以上に怯えるようになってしまいました。何を行うにも不安で怖いのです。仕事上で上司や同僚と話すことが、とても億劫になりました。

そして師長と面談となりました。

師長の考えと私の気持ち

私は言います。

「辛いのです。働くのが。少しずつ処置には慣れてきて出来ることは増えているので自信はついてきたのですが、不安なんです。同僚と話すことも億劫です。一度メンタルクリニックも行ってみようと思います」

すると師長はこう言います。

「大分出来るようにはなってきたんだよね、なら大丈夫でしょ。言われ過ぎている場面もあると思うけど、そこはフォローするからね。何かしてほしいことがあったら言ってね」

噛み合っているようで、噛み合っていない。

更に師長は言います。

「今まで残業続きの職場にいたんだね。今の環境は良いでしょ、早く帰れるように配慮しているし、現に早く帰れているでしょ?」

配慮されていることはわかりましたが、今の私の気持ちとずれている。面談が終了しました。

師長は私に働いて欲しいのです、それは伝わりました。しかし私の気持ちは働ける精神状態ではなくなってきているのも事実です。

面談後。メンタルクリニックに向かう

精神的に追い詰められている。もう一人で抱え込むことが難しい。色々と思っていることをメンタルクリニックで主治医に話をしました。

「現状は就職して3ヶ月経っていないので、環境の変化に慣れていないだけ。それに慣れれば解消されるかもしれない。又は本当に鬱状態になりかけているかもしれない」

微妙な時期故に何とも言えない状況とのことでした。不安が強い、眠れていないとのことで精神安定剤を処方されて自宅に帰りました。

初めてのときは休日の前日に飲むようにと言われました。そして実際に飲んでみる。

翌日に気持ちの問題なのか少し不安な気持ちが和らいだように思えました。内服して1週間は効く薬なのでそのまま働き出してみました。

我慢の限界を超えて勤務途中で帰宅した

月、火曜日どうにか乗り切る。水曜日、木曜日で限界一歩手前。

私は車で通勤していましたが、職場に到着しても車のドアが開けられない。職場に行くのが怖くて一歩が踏み出せない。20分後、それでも私は一歩を踏み出した。

そして金曜日。上司からの指導を受けてとうとう精神的に限界を超える。

「家に帰らせてください。もう限界です。すみません」

師長に伝えて、仕事を途中で切り上げて帰ることになりました。社会人としての人生で初めての経験でした。

その後に車を運転しながら泣いていました。もう感情が抑えきれなかったです。そして一人で空を眺めて、今までの辛い出来事を振り返りました。

もうこの職場で働けない

改めてそう思いました。だけど、これからどう生きていけば良いのか。

本来は受診日ではなかったので、メンタルクリニックに無理を言って診察してもらうことになりました。

医師に状況を説明すると

「このまま仕事を続ける為には環境調整が必要。ただしそれは人によっては嫌がる人もいる。それをまず上司に相談するべき。もし環境調整をする場合は簡単な検査をして、まるさんがどのような人でどのようなことが得意なのかをまとめて、病院に提出します。ひとまずは薬は毎日飲みましょう」

環境調整?と思い検索をしてみると、適応障害の治療の際に行われるようです。治療の流れや以前に処方された薬を考えると、診断は受けていませんが私は適応障害の可能性がありました。

適応障害で検索してみると、今までの不眠などの症状や自身が思っていたことが大体当てはまるわけです。私は病気だったのかもしれない、と思うと何故か心がホッとしました。

私は適応障害?これからどうしていけば良いのか

私は環境調整をして今の仕事を続けるべきなのでしょうか。環境を変える意味で転職となれば、田舎の看護師は就職先が限られています。それは以前にも経験済みです。

もし辞めるにしても、3ヶ月で辞めた看護師の印象は悪いでしょうし、次の就職先を見つけることは困難が予想されます。

私を精神的に追い詰めた。こんな病院に就職しなければ良かった。

しかし、選んだのは自分。責任は自分自身なのです。

病院のせいにしてはいけない。そんなことわかっていますが、今日だけは言わせてください。それくらい私にとっての辛い3か月でした。

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看護師ブロガー
看護師向けブログ『ぴのまるさん』の運営しています|転職活動・心電図用語の解説・資格取得体験記が主な記事です。少しでも看護師の方や医療者の方の参考になれば幸いです。
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