ぴのまるさん

循環器看護師の仕事と転職。知識の備忘録

療養病棟で働く中で思うこと。抗生剤の使い方が気になるの巻。脳神経外科病棟で働く看護師④

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療養病棟で働く看護師の日常。脳神経外科病棟で働く看護師③ - ぴのまるさん

上記は前回記事です。

 

とりあえず働けています。それだけでも適応障害から立ち直れた証拠です。そんなわけで久々に自分の部署について記事にしてみました。

 

私自身、色々と思うことがあったので少し整理してみました。腑に落ちないことは多々ありますが、そのシリーズだと思っていただければ幸いです。

 

療養病棟で働く中で看護師が思うこと(抗生剤の使い方)

 

*これはあくまで私の病院での出来事です。全ての療養病棟で当てはまることではありません。あしからず

 

療養病棟で働いています。主に対象は慢性期~終末期の患者様です。どんな病棟なの?と思う方は前回記事を参照して頂ければ幸いです。

 

脳神経外科で働く看護師③療養病棟で働く看護師の一日 - ぴのまるさん

 

そもそも療養病棟なので、積極的な治療はしないのです。ただ積極的な治療はしないにせよ、なんらかの感染症が出れば対処はするのです。

 

その治療が中途半端に思うのです。私には良くわからないのですが、それが病棟のルール。郷に入れば郷に従え、と言うことです。

 

ケース①尿路感染症の場合

 

37℃後半の発熱がありました。悪寒軽度。

 

採血+尿検査にて医師が診断します。ここまでは普通だと思います。

 

ここからいつもの抗生剤がオーダーになります。メロペネム。感染症治療で考えると、広域カバーの抗生剤です。

 

カルバペネム系抗生物質 - Wikipedia

 

いつものと言う表現をするには理由がありまして、大抵メロペネムです。意図的に出しているのか、そうでないのか。ほぼ9割方はメロペネムで治療開始です。

 

そして私が驚いたのは3日程度の投与でやめることです。効果判定の採血や尿検査はしません。

 

そんなわけで3日で投与を終えた後に、再度発熱が起こることがしばしばあります。そんなときは、またメロペネムを再開します。

 

私の知っている感染症治療と違う。こんなこと繰り返したら耐性菌・・・

なんてことを思うわけです。

 

プリセプターの先輩は私に言います

療養病棟だからコストが取れないからだよ。だから短期間で点滴を止めてしまう。本格的に点滴治療が必要な場合は急性期病棟に移るんだよ

コストの問題?それで短期間で点滴を止める?それが正しいのでしょうか。未だにわかりません。ただ個人的には違和感を持ちながら仕事をしているのは事実です。

 

ケース②不明熱の場合

 

38℃越えの発熱。悪寒あり。

 

38℃越えであっても血液培養は取りません。一般採血+尿検査でまずはチェックです。肺炎を疑う場合はレントゲンを撮ります。

 

今回は菌血症だね

今回の採血データは普段より炎症反応が強い結果。一通りの検査の後に、毎度定番のメロペネムが開始されます。必要に応じて絶食になり、補液3本回しが開始となります。

 

さすが広域カバーの抗生剤なので、ある程度は熱が下がります。そうすれば短期間(大体3日程度)で抗生剤を止めます。いつものパターンです。

 

それでも熱が下がらないケースがありました。

そもそも血液培養取っていないし、何が原因かわからないままカルバペネム系・・・

なんてことを思った矢先に開始された抗生剤がバンコマイシンでした。

 

バンコマイシン - Wikipedia

 

広域カバー抗生剤で改善が見込まれなかったら、MRSA疑ってバンコマイシンと言うことでしょうか。にしても、血液培養結果もないのにバンコマイシン。

私にとっては初めての経験でした。郷に入れば郷に従います

バンコマイシンが投与開始となりました。

 

メロペネムとバンコマイシン併用投与により、患者様の状態は改善されました。改善はされましたが個人的には何だか腑に落ちません。

 

本来は血液培養を取って、感染症を治療するのではないかと思っていました。しかも今回はバンコマイシンです。

再度言うけど療養病棟でコストが取れないし、血液培養を取った記憶はこの病棟来てからないよ。その考えは間違いではないけど、この病棟で働く限りは今回みたいなことばかりだよ

 

他病院を経験するプリセプターの先輩も違和感を感じながら仕事をしているわけです。

 

ケース①,②を通して思うこと

 

診察している医師から言うと、療養病棟だからコストが取れない。に尽きるのかもしれません。医師に直接聞いたわけではないので、真偽はわかりません。

もし仕事を辞めるときがきたら、医師に聞いてみたい。そこまで友好関係を築けていないのが現状です

今までは急性期病棟にいて、肺炎なり尿路感染なり、果てはMRSA感染症の看護、治療の経過を学んできました。

 

最初は広域カバーの抗生剤だとしても血液培養の結果を見て、狭域の抗生剤に変更していく。この流れを何度もみました。

 

何だか今の病棟では、とりあえずメロペネム。何でもメロペネム、と言う流れな気がします。そしてすぐ抗生剤を止めます。

・・・これで良いのだろうか。うーん

そんなことを考えながら今日も働いています。郷に入れば郷に従え(本日3度目)これに尽きますね。

 

病棟ルールが全て正しいわけではない、と言うことを考えながら仕事をしています。

 

ちなみに今の部署でしか働いたことがない若手の看護師さんもいます。その若手の看護師さんはこの病棟での治療が普通だと思っています。

 

ちなみに上記のバンコマイシンについてはその若手の看護師さんは

確かずっと前に別の患者さんにバンコマイシンの点滴をしてましたね。あんまり効果良くわからないでしたけど

そんなことも話していました。

 

看護する側にとっても感染症治療は大事なことです。投与する抗生剤の知識も必要です、何があるかわからないのだから・・・

 

患者様は第一として、自分を守る為にも勉強は必要ですね。そんなわけで愚痴のような記事でした。

 

*これはあくまで私の病院での出来事です。全ての療養病棟で当てはまることではありません。あしからず

 

次回記事です。良ければ参照お願いします