ぴのまるさん

循環器看護師まるのブログ

PVC(心室期外収縮)の単発、散発、頻発、多発の言葉の使い方。看護師として知りたいポイント

PVC出現していましたよ、自覚症状はないそうです

そうなんだね。PVC出てたんでしょ?頻度は?

うーん・・・沢山。笑

心電図の記録を書く時の一コマです。こんなやり取りをしていたことがあります。

 

循環器病棟ではモニター心電図上でPVC(心室期外収縮)出現を良く見かけますよね。馴染みある不整脈だと思います。ただ、それを看護記録として残す場合は頻度に関わる用語の使い方が重要です。

 

(例)HR○○台⁺PVC単発?散発?頻発?多発?

 

今回は上記の単発?散発?頻発?多発?の言葉の使い分けです。キーワードはPVC(心室期外収縮)の頻度です。地味なポイントですが、使い方さえ知っておけば便利です。

 

ではでは紹介していきます。

単発、散発、頻発、多発を知る前に・・・PVC(心室期外収縮)とは?

PVC(心室期外収縮)とは言葉の通りで、心室に期外収縮が起こることを言います。色々な所を省いて説明すると、心室にポツンと出てきた収縮です。

 

PVC(心室期外収縮)の詳細は下記を参照して頂ければと思います。この辺の説明は今回詳しく行いません、あしからず。

 

循環器用語ハンドブック(WEB版) 心室[性]期外収縮 | 医療関係者向け情報 トーアエイヨー

 

PVC(心室期外収縮)は聞いたことある人が多いはず。そして良く出会う不整脈であって、見慣れてる人が多いはずです。

 

そして見慣れてくると、出現頻度によっては勝手に様子観察と判断してしまう看護師が多いように思います。

そこは心疾患なのか、そうでない原因なのかのリスク評価が大事だと思います・・・気持ちはわかりますけどね

そんなことは置いておいて、今回はあくまで用語の記事です。笑

 

PVC(心室期外収縮)の単発、散発、頻発、多発とは?

単発、散発、頻発、多発はPVC(心室期外収縮)の出現頻度によって使い分けます。出現頻度ってどれくらいか曖昧ですよね。

 

頻度を語る大事なポイントとして主にPVC(心室期外収縮)が1時間で30個未満か30個以上かで分けられます。 

主に3パターンの使い分けがあります(前が30個未満後が30個以上です)

①PVC単発 / 散発

②PVC散発 / 頻発

③PVC散発 / 多発

*病棟ルールに使用方法は合わせてください。非常に大切です。

 

上記①-③のパターンがあります。

 

複数の成書で確認した限りは②のパターンが多いです。なので私は②を推奨します。

 

ちなみに①は私が看護師として初めて勤務した病院での統一ルールです。最初に先輩から習った使い分けでもありますし、今でも思い入れが強いのは①ですね。

 

③はネットで検索して初めて見ました。私が今まで勤めた病院でも散発と多発の使い分けをしている病院は見なかったですね。

 

①-③のパターンを並べてみて、特に散発の表現が重要ですね。病院によってはPVC(心室期外収縮)30個未満 or 30個以上と解釈が異なりますよね、だからこそ病院ルールは大事なのです

自分の病院がどのパターンか理解したうえで記録に残すと良いかと思います。

 

また医師への報告でも、PVCの頻度を伝える際には使用出来ます。看護記録以外でも、使用出来るので覚えておいて損はないですよ。

 

言葉の使い方が頻度によるものと理解したときに初めてLown分類を見てみる

先程説明したのPVC(心室期外収縮)の出現頻度による言葉の使い方は、どこに書いてあるかと言いますと、Lown分類に書かれています。ラウン(or ローン)分類です。

 

Lown分類はPVC(心室期外収縮)の重症度判定に用いられます。主にgrade3以上は主治医に報告と書かれています。今回はLown分類の説明が主ではないので、もし知りたい方がいましたら下記を参照してみてください。

 

期外収縮 - Wikipedia

循環器用語ハンドブック(WEB版) Lown分類 | 医療関係者向け情報 トーアエイヨー

 

ちなみに今回の言葉の使い方はgrade 1,2の部分のみを抜粋して説明しています。何故2つのリンクを載せたかと言うと、同じLown分類のはずなのに言葉の使い方が違うからです。 

最終的に信じるのはあくまで病院ルールでお願いします

*ちなみに・・・文献によっては最近はLown分類を重視しないとも書かれています。豆知識程度です。

 

あとがき

私は1年目の看護師のとき、PVCが1時間で30個未満をPVC単発、30個以上で散発と先輩から習いました。特に疑うことなく、記録としてPVC単発、散発で使い分けていました。

 

それから年月が経ち、改めて成書数冊で調べてみると、そもそも単発、散発で頻度の区分をしている成書がないのです。笑

 

自分で納得したことを改めて調べることはないですよね。そのとき思ったのは、昔習ったことでも、改めて調べれば違うこともあると言うことです。看護の仕事、医療業界ですけど、新しい情報は常に拾わなければ追いついていけないですね。

 

言葉の使い方は難しいですよね。これからも少しずつ勉強をして自信を持って医師への報告や看護記録が残せるようになりたいところですね

 

過去記事です。良ければ参照お願いします